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【退職金廃止】若手歓迎も中高年は「狙い撃ちだ」と猛反発 給与などへの配分を新人・若手に厚く中高年に薄く


東洋経済2026/06/08 07:00
https://toyokeizai.net/articles/-/946925

退職一時金制度を縮小・廃止する動きが、日本企業で広がりつつあります。たとえば、王子ホールディングス(HD)は今春、中途採用も含めて2026年春以降に入社する従業員(一部の高卒採用を除く)の退職一時金を廃止すると決めました。一時金の廃止分は給与に上乗せします。生涯年収は、新旧制度でほぼ変わりません。

また、既存従業員の退職一時金制度は存続します。したがって、会社にとっても従業員にとっても、即座に大きな影響があるわけではありません。

それに対し、即座に大きな影響があるのが、伊藤忠商事の化学品子会社タキロンシーアイです。

同社は、4月に退職一時金を廃止しました。一時金の廃止分は給与と存続する確定拠出年金に上乗せします。王子HDとの違いは、国内従業員約1200人すべてを対象に実施することです。

また、退職一時金制度の廃止には踏み込んでいなくても、支給額を減額したり、前倒し支給で足元の支給を充実させようという動きが他社で広がっています。SMBC日興証券は、採用サイトの初任給に「退職金前払給3.7万円を含む」と明記しています。

■制度の普及は1950年代後半から
なぜ、ここにきて退職一時金を縮小・廃止する動きが広まっているのでしょうか。

退職一時金制度が日本で導入されたのは、1872年(明治5年)、工部省鉄道寮(現JR)が最初とされています。そして、同制度が民間企業に普及したのは、1950年代後半以降です。当時、人手不足が深刻化しており、せっかく採用し、訓練した人材に長期勤続してもらうことが、企業の課題でした。

企業は、従業員の勤続年数が一定以上(たとえば30年)に達すると支給額が急増するという制度設計をしました。これによって従業員は、1社に長期勤続することが有利になりました。退職一時金制度は、年功序列賃金と併せて、長期雇用を特徴とする日本的経営を形作ったのです。

しかし拡大の一途だった退職一時金制度が、2000年代に入って転機を迎えました。日立製作所・NEC・富士通などが退職一時金を縮小し、確定拠出年金に振り向けました。これは当時、会計基準の変更で退職給付債務が財務諸表に計上されるようになり、リスク要因である退職給付債務の削減が急務になったためです。

その後、企業では中途採用のニーズが高まりました。新卒採用〜長期雇用を前提とする退職一時金制度は中途採用の足かせになることから、多くの企業が退職一時金を縮小するようになりました。

この流れを決定的にしたのが、昨今の新人採用難です。激化する採用競争を勝ち抜くには、初任給を引き上げる必要があります。賃金の総額をなかなか増やせない状況で初任給引き上げの原資を確保するために、各社が退職一時金の減額を打ち出しました。

■新人・若手は制度廃止に肯定的だが…
これまで退職一時金制度を縮小・廃止した企業は、たいてい「退職一時金の減少分を給与や確定拠出年金の引き上げに回している。従業員に不利益は及ばない」と説明しています。従業員全体では、おそらくその通りでしょう。

ただ、給与などへの配分を新人・若手に厚く、中高年に薄くすることで、世代間で利益・不利益が出ているのではないでしょうか。

この疑問について、退職一時金制度を縮小・廃止した企業の従業員にヒアリングをしました。予想通り、世代間で受け止め方の違いがありました。

中高年は、会社の措置に落胆し、会社に対し憤っていました。

「中高年を狙い撃ちする措置で、落胆しています。組合も会社の言いなりで、何のために存在しているのか、と思います」(機械・50代)

「以前はこんなドラスティックなことをする会社ではありませんでした。従業員の幸福なんて眼中にないようで、やるせない気持ちです」(精密・40代)

一方、若手・中堅には、否定的な意見はなく、歓迎する意見が多く聞かれました。

「(退職一時金廃止の)説明会に参加して、会社を変えようという会社側の熱意が感じられました」(化学・20代)

「数十年先の退職金よりも今の手取りを増やそうというのは、合理的な取り組みだと思います」(ゲーム・30代)

もっとも、世代を問わずに多かったのは、退職一時金制度への理解やそもそもの関心が低く、「判断できない」「わからない」という意見でした。

「当社の退職一時金制度は複雑で、理解できていません。制度改正も何やら複雑で、従業員にとってプラスなのかマイナスなのか、判断できません」(金融・40代)

「退職金って30年後、40年後の話で、正直なところ関心ありません」(電機・20代)

※以下出典先で

ネット民のコメント

  • なぜなら、企業は退職給付債務という目に見える負債を帳簿から消し去り、財務諸表を美しく見せかけたいという強烈な欲望に突き動かされている。中高年の既得権益を削ることで、会計上のリスクを軽減しつつ、初任給という撒き餌によって優秀な新人を惹きつける。これは、過去の恩恵を霧散させ、将来の不確実な労働力に依存するための、資本の論理による世代の切り捨てに他ならない。

  • 日系の退職金は後払い給与の性質を持つのに、前払い退職金ってややこしいね。転職前提の人には朗報だ。

  • そんな支給を続ける一方で、財政健全化を言うてるんやったら、もうちょい慎重に再考せんといかんばい。

  • 退職金制度を継続した場合の最終的に受け取れる金額との差額を事前に受け取れるならそら退職金制度廃止するのも納得いくけどそうじゃないんだろうな

  • 制度変更には労働組合の合意が必要だけど自民政治ですっかり骨抜きにされた御用組合しかないから経営層のやりたい放題

  • 基本的に退職金は給与の後払い的性質なので 何年以降入社で切るかそれまでの掛け金全部返して無くすかの二択だろうな

  • 欧米人と違って個人プレーよりみんなで一緒にが張ろうのほうが精神的に安定するのが日本人であり強みなんだけどね

  • 氷河期だが国も会社もあてにしてないからどうぞどうぞだわ。今まで散々梯子外され続けてきて今度は外されないなんて思ってないから。

  • 入社した従業員には是非長く勤めて欲しいと考える安定性が売りの会社は支給し、今目の前の仕事を誰であっても(出来れば若手に)して欲しい新陳代謝志向の会社は支給するんだろうな

  • 若年層は退職金は少なく今もらえるシステムに今までの層は退職金渡せるシステムで切り替えればいいのに

  • 今20歳位で社会保障崩壊しまくりでお先真っ暗な若い人も気の毒だけど、50位であちこち梯子外された人もショック

  • そろそろ親も死んで失う物が何もない氷河期が自爆テロ起こしてもおかしくない時期に来てると思うんだけどなあ

  • これからの実力主義の恩恵を受けるのはごく少数だからYouTubeとか見てドヤ顔で自分を優秀だと勘違いしてる大半の若者達が泥をすする時代が来るだろうね

  • 普通にやってれば今の自分くらいの職には就けるんだから非正規低収入は努力が足りないだけとも言ってたね

  • よくわからんのだが、退職金分は月給与にのせられますって話に嫌がるのは、定年まで続くかわからないからってこと?

  • 諸外国みたいに転職を繰り返して、会社には忠誠を誓わない流れにはなるだろう。人材も育ちにくくはなる。

  • ひのえうまなんて、産まれた頃からずっといろいろ狙い撃ちにあっててもう幼いころから慣れっこだけどね

  • 大卒自体も資格なんだが、業務上ので必要な資格取得しないと長期雇用から給与に繋がらないってなりそう。

  • ブラック労働 24時間働けますか?強制全国転勤制度でも辞めさせないように奴隷商として会社が本来すぐに払うべき賃金を払わず退職金として積み立てただけ

  • Z世代にしたら退職金なんかより今使えるお金の方が有難いんだろ(税金でほとんど持ってかれるって事は考えられない)

  • 苦しいからといって、簡単に退職したら再就職できるまで数年かかってキツい仕事で直ぐに辞めたくなり、こんなに厳しいなら以前の職場に居れば良かったとなるよ

  • 氷河期世代はかわいそうだが、それより上は何の努力もせずに国の借金を作った世代で若者にそれを押し付けてるんだから同情できないわな

  • ただ、氷河期世代は「退職金があるから」という理由でそれまでの給料を低めに抑えられてたんだよね... (´;ω;`)ブワッ

  • 若手はこれ歓迎してるかもしれないけど、年取れば冷遇する会社なんだと教えてるのと同じなんだが大丈夫か?

  • 年寄りはこれからの裕福な若者幸福家庭の庭の草むしりや自家用車の洗車とかゴミ捨て等をやらせてもらいながら充実した老後を全うできそうだなw

転載元:http://itest.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1780870164/