「老後は都会生活が便利」投稿に地方民が猛反論「電車の待ち時間がムダ」「荷物を車で運べない」との声も
東洋経済12/22 5:00
https://toyokeizai.net/articles/-/925145
都会と地方をめぐる話題は、定期的にバズる。今回は、「老後は都会に住むべき」というテーマで盛り上がっているらしい。発端はX上での、とある投稿。ざっくりまとめると「田舎暮らしの人も子どもが独立したら都会に住んだほうがよい。健康維持には歩くことが大事で、公共交通が整理されていて徒歩圏で生活が完結する都会は高齢者にこそぴったりだからだ」という内容だ。投稿の最後には「田舎暮らしは地獄への一本道です」という過激な表現も。
この投稿に対し、さまざまな意見が噴出した。しかし、その対立を見ていると、どうもそこでは見過ごされている視点があるように感じた。論争の経過を見つつ、解説したい。
■「老後は都会生活が便利」投稿の賛否両論
前述の投稿はやや煽情的な投稿だったからか、かなり賛否両論が巻き起こっているらしい。
まずは賛成派の意見。例えば、東洋経済オンラインでも執筆されているブロガー・大木奈ハル子さんの引用リツイートを挙げよう。大木奈さんは現在、銀座の近くの比較的小さな、しかし安価な住居に住んでらっしゃる。文化施設や商店も近く、暮らすのに便利だし、意外と東京でも安く住めるところがある、という。田舎よりも東京のほうに軍配を上げる。
反対意見はどうか。その多くは、恐らく地方に住んでいる人で「電車待ちの時間がもったいない」「荷物を車に置けないと買い物が大変」「逆に都会でトイレットペーパーを買って何メートルも歩かないといけないほうが地獄」などなど、「車の便利さ」を盾に投稿への批判が行われている。
これらを見ると、どうやら、対立の論点は「車は便利かどうか」というところに至っているようだ。しかし、この対立には、見過ごされている論点がある。それが「年齢」の問題だ。要するに、車社会の恩恵を享受できるかは、年齢によるところが「かなり」大きい。なぜ、そう断言できるのか。それは、筆者自身の体験による。
筆者はこの数年、香川県の丸亀市と東京で二拠点生活をしてきた。香川では車(オレンジのハスラー)も所有している。そんな筆者からすると、自家用車のおかげで何不自由なく生活できる地方暮らしは「かなり楽」である。公共交通機関の待ち時間を気にすることなく、好きな時間にいろいろな場所に行ける。お茶やビールを箱買いしてもすぐに持って帰れる。
地方の場合、駐車場だって基本的には施設に無料で付いているから、移動費もそこまでかからない(ガソリンは高いけど)。都会で、電車やバス(しかも、遅れることが多い!)を、重い荷物を持ちながら待つ必要はない。そういえば、通勤地獄だって、ない。けれど、これは筆者がまだ20代であり、車の運転を支障なく行えるから、という話である。
一方で「高齢者」にとって運転はますます大変なものになっている。ある程度の年齢を超えると「免許返納」の文字がちらつき始め、ニュースでは高齢者ドライバーの事故が取り沙汰され、ネットでも「高齢者は運転するな」の嵐。そこで、家族からの勧めもあって免許を返納してみると、どうなるか。これが、なかなかの「地獄」なのである。
■免許返納後の地方生活は「人権」を失いがち
ここからの話は私の親類の話や知人の話などを混ぜて作ったフィクションである。が、かなり実態に近いと思う。こう考えると、結局「車に乗れる運動能力や認知機能があるかどうか」が、地方社会においては「人権」そのものである。そして、高齢者はその「人権」を失いがちなのである。
その意味では、元のポストの通り、高齢者の地方暮らしは「地獄への一本道」なのかもしれない。
Aさんはある中規模の地方都市の郊外に住んでいる。子どもは何年も前に自立し、今は夫婦で生活している。駅までは3キロほど。家の周りは住宅地で、歩いて行ける範囲にはコンビニが2軒。最も近いスーパーは1.1キロ先である。そんなこともあって、70歳後半までは自分で車を運転していた。しかし、一度ガードレールとの衝突事故を起こしてから運転に自信がなくなり、免許を返納した。
免許返納者には自治体から街を周遊するバスの「フリーパス」が与えられるが、近所のバス停にバスが来るのは1時間に1本。駅まで歩くこともできない。スーパーまでも微妙に遠く、バスで行かざるを得ない。近所にいる車の運転ができる友人(この人もそこそこの高齢者)と乗り合いでスーパーに連れていってもらうこともあるが、どうやらこの友人もそろそろ免許を返納するらしい。スーパーの移動販売も週に数回で、品数も限られる。バスで出かける気力や体力がないときは、コンビニ飯ばかりになることも増えてきた……。
……これが、免許返納後の生活である。
ネット民のコメント
若いときと体力が違うし病気にもなりやすいから老人の夫婦二人暮らしや一人暮らしを始めるにはオススメしない
本格的に老化する前から徒歩+電車ベースの生活にして足腰鍛えた上でスーパー、コンビニ、ドラッグストア、役所、郵便局、町医者、歯医者が徒歩圏内に住むのが理想的ではあると思う
まあ確かに20分までと言われたら無駄と思うかも知れんけど、都心に20分に1本しかないようなローカル線はほぼないからなぁ
地方vs都会というと、東京vs地方都市に見えるが実際は地方都市の中での中心部vs郊外の方が深刻。郊外のメリットは歳を取るごとに減っていくから老後は経済力の戦いになる。脱出出来るかどうかの戦い。
田舎も都会も通販で日常品は家まで持ってきてくれるし買い物より娯楽の多さがキモかと思うけど都会だと園芸やら釣りやらできないから結局一長一短かな
徒歩圏内でだいたい揃って都会と大差ない まあ業務スーパーは多分地価の安い郊外にしかなかったりなんだろうが
都会の駅は人の流れが速すぎてについていけないし、大きい駅だと構内の移動だけでも一苦労だし、そんな所に乗り入れてくる電車は基本激混みだし、電車を嫌がる気持ちはちょっとわかる
年に二、三回東京で電車に乗るけど待ち時間はほぼないからイラつかないけどエスカレーターに乗るだけの待ち時間がイラつく
スーパーまで200㍍が当たり前だと思ってんのか?自分ちがそうだからみんなそうに違いない!って思ってんのか?
記事にあるように車の有無についての話になっているから、田舎は車がないと生活できないってことになるわけだしな
自動車が趣味というのは年齢で卒業の時期がやってくるが、アウトドアの趣味は自動車が必須ではない、しかしゴルフは、電車でゴルフバッグを見ないからクルマ必須かもしれない。
24時間スーパーと病院とジムがすぐ近くにあるからあとはもう物を減らしながらピンピンコロリを目指す
食品はスーパー、家電はネット、消耗品はドラッグストア、服はショッピングモールよりも近い三井アウトレット
15年前にそういう触れ込みの造成地で一戸建て売れまくったけど、昨年そのイオン完全閉店し無くなったのを見たから、それでいいとは思えんなぁ。
まあ都会か田舎ていうより、徒歩でまあぎり生活できる場所がよい。車運転しないとコンビニすら無理、みたいなところは詰む。あと15年以内に完全自動運転の車がでて、維持できる収入で老後を迎えられる人ならしらん。
年寄りどころか、荷物持って電車乗ってる人をほぼ見ない、つまり買い物で電車利用というのは田舎者の想像。
確かに都会は店が多いけど、利便性はいいが激安ショップに行くには電車やバス、徒歩しないと到達できなき場合もあるのでは?
都会つーても巨大ステーションからちょい歩く遠目の場所って、家賃安目で穴場なんだけど、東京暮らしてても知らん人は知らんのかな?まぁ、仰る通りスーパーが200メートル以内に無い都市部とかも意外とあるよ。後は意外な所だと皇居目の前だとスーパー無いとこあるw逆に一等地過ぎて無いw
市バスが一旦死にかけたけど、自動運転バスが走り始めたし、田舎でも自分の老後は住みやすくなってるかもしれないな
まあ都会の節約おばさんはママチャリにたくさんの荷物を詰めれるように工夫してるのは見かけるけどね。
自然死するとかQOL優先で生まれ育った土地で生涯を閉じたいというのなら良いけど、数年に居ないにパートナー残して旅立ってしまうのと金でもう少し延命可能であればどちらを選択するか?だよ
ちなみに徒歩15分でコンビニやスーパーに着けないところは、近所に何も無いと言っていい地域。田舎の奴らは車で10分でコンビニがある!!とか便利とかいうんだよ。歩いて行けねぇ時点で老後は詰む。1時間かけて歩いて行けても持って帰れねぇ。
都内に住んでて、嫁の職場が車で10分ちょっとのところだから、ちょくちょく車で迎えに行くんだが、こないだ信号待ちで追突されたわ。車は事故に遭うリスクがあるからなぁ。
低速で中央線はみ出し走行してたまに蛇行してるから超怖い。余りにも遅すぎるんで追い越して信号待ちで顔見たりすると案の定超が付く高齢者だったりする。
運転できなくなるジジババになる前に地方でも無理してでも駅前の賃貸か家を買うべき。運転できなくなってバスに乗ろうにもバスもねえ電車もねえオラこんな村嫌だー言っても遅い