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【内田樹氏】日本の「適正な人口数」は何人か…少子化対策に悩む日本人に伝えたい"人口問題"という言葉の危うさ


日本はこれから急激な人口減に直面する。神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんは「人口減を“病”と考えることには懐疑的だ。そもそも日本の人口は何人が適正なのか、私が知る限り、その数字を示してくれた人はいないし、ある数字が国民的合意を得たこともない」という――。

(省略)

人口を減らすことが人類の喫緊の課題であるということを私はその時に知った。たしかにその頃はどこに行っても人が多過ぎた。高速道路の渋滞に出くわすたびに、「もっと日本の人口が減ればいいのに」と心から思った。

■急に「人口が減りすぎてたいへん」と言われるようになった

その後、大学教員になってしばらくしたところで教員研修会が開かれた。

そこで「18歳人口がこれから急減するので、本学もそれに備えなければならない」と告げられた。ちょっと待ってほしい。「人口が多過ぎてたいへん」という話をずっと聞かされていたのが、いきなり「人口が減り過ぎてたいへん」と言われてもそんなに急に頭は切り替えられない。

(省略)

■「人口問題=人口減」なのは一部の先進国だけ

その時に私が学んだのは「人々は人口問題についてあまりまじめに考えないらしい」ということだった。なにしろ「人口問題」の定義自体が「人口増」から「人口減」に変更されたが、それについて誰からも何の説明もなかったからである。

それ以後、私は人口問題について、「周知のとおり」という口ぶりで話を始める人のことは信用しない。だから、「人口減」をいきなり「病弊」として論じるということにも抵抗を覚えてしまう。

そもそも今も人類規模では、人口問題は人口減ではなく人口増のことだ。

人類の人口は現在80億。これからもアフリカを中心に増え続け、21世紀末の地球上の人口は100億を超すと予測されている。この予測が正しければ、今から80年、グローバルサウスは引き続き人口爆発による環境汚染や飢餓や医療危機の問題に直面し続けることになる。

つまり、人口問題が専一的に「人口減」を意味するのは、今のところは一部の先進国だけなのだ。

私たちがこの事実から知ることができるのは、人口はつねに多過ぎるか少な過ぎるかどちらかであって、「これが適正」ということがないということである。人口については適正な数値が存在しない。それが人口問題を語る上での前提であろう。

日本の人口として、いったい何人が適正なのか、私が知る限り、その数字を示してくれた人はいないし、ある数字が国民的合意を得たこともない。

果たして、日本列島の「適正な人口数」を知らないままに、人口について「多過ぎる」とか「少な過ぎる」とか論じることは可能なのだろうか。

■マルサスの人口論における2つの前提

人口論の基本文献として私たちが利用できるのは、イギリスの経済学者トマス・ロバート・マルサスの『人口論』である。

マルサスの主張はわかりやすい。「適正な人口数とは、食糧の備給が追いつく人口数である」というものだ。食糧生産が人口増に追いつく限り、人口はどれだけ増えても構わないというある意味では過激な論である。

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「性欲に駆られたせいで人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増加しない。だから、ある時点で人口増に食糧生産が追いつかなくなり、飢餓が人口増を抑制する」というのがマルサスの考えである。

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困窮の時期においては、「結婚することへのためらい、家族を養うことの難しさがかなり高まるので、人口の増加はストップする」「自分の社会的地位が下がるのではないか」、子どもたちが成長しても「自立もできなくなり、他人の施しにすがらざるを得ないまで落ちぶれるのではないか」といった心配事があると、文明国の理性的な若者たちは「自然の衝動に屈服するまいと考え」て結婚しなくなる。マルサスはそう予測した。

(省略)

■200年かかって明治40年頃の人口に戻る

人類全体の人口は21世紀末に100億超でピークアウトして、それから減少する。もっと早く減り始めるという予測もある。その後どこまで減少するかはわからない。

19世紀末の世界人口が14億だから、そのあたりで環境の扶養力とバランスがとれて人類は定常状態に入るのかもしれない。先のことはわからない。

しかし、さしあたり先進国は(アメリカを除いて)どこも急激な人口減に直面する。その趨勢のトップランナーは日本である。(以下ソース)

4/17(水) 9:17配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d98d71fe68ffc4debd086f1c7aebb1a4a6e47642

ネット民のコメント

  • 統一教会の真のおっとうたまの文鮮明は日本の人口は5000万人でいいってw

  • アタマ悪すぎるだろ

    変化する事が問題なんだよ、増だろうが減だろうが
    変化するから今と変わる、対策しなければならない
    なのに増から減になったらアタマが切り替われないって
    人口増や人口減を善や悪と捉えて生きてきたからそんな頓珍漢な疑問が生まれるんだよ
    アタマワルッ

  • 2050年の鳥取県の人口推移が40万人って笑ってまうわ🤣
    今の43万人の町田市の人口よりも少ないなんて🤣


    2050年の人口、11県で3割超減予測 25道県で高齢者4割超に
    https://mainichi.jp/articles/20231222/k00/00m/040/085000c

  • 「立憲民主党パートナー」

    はい、いらね

  • レジ袋「5000万人じゃね」

  • 「適正な人口数」ではなく「適正な高齢化率」を語ってよ

  • 何人が適正かと言えば多分2億人ぐらいだと思う
    そうしないと広大な大地を管理できない

  • おそらくこの名誉教授以外のほぼ全員が知ってる事をあえて書くが
    人口が減る局面で高齢化率が上昇する事が問題なの

  • セクシーが頑強精強な6000万人って言ってたろ

  • こいつ日本民族じゃねえのバレたな

  • 女子大の教え子をテゴメにして嫁にしてる爺さんです

  • 適正(笑)
    馬鹿なのこいつ?( ・∀・)
    適正な数値以上だったら、抑制すんの?(笑)
    まるで家畜扱いで笑える( ・∀・)
    あえて言えば、人口ピラミッドを正しく形成していいるか?少なくとも少子はいかんね( ・∀・)

  • https://news.yahoo.co.jp/articles/d98d71fe68ffc4debd086f1c7aebb1a4a6e47642

  • この話を突き詰めると一時期はアメリカにも迫る経済大国の道を辿った事自体が何かの間違いで身の丈にあっていなかったということに

  • https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20220111/se1/00m/020/041000c

  • 人口4千万人になった頃には、自治体がやってけないから〜九州ひとまとめで九州県、四国ひとまとめで四国県、東北県とか、日本の県は8県くらいになってんじゃない?

  • そもそも企業が賃金を上げる気も無いだろ?今のインフレも原材料価格の高騰高止まりに対応してるだけ。

  • 地方が著しく人口減って、都市部に集中してるのが問題なわけで適正人口は国単位ではなく都市単位で見なければならんやろ。

  • >>152の2050年の分布図見たらいつポキって折れても不思議じゃない🤣

  • まぁ昔は人口爆発の危機が国難レベルに深刻に言われていたし減らす方向に動くこと自体は間違っていないんだろうけど

  • 負動産は自治体に無料で寄付しようとしても断られれるし、外国人が買ってくれるなら買って欲しい人も多いだろうけど、買ってくれないね

  • 2005 年の出生率と死亡率を一定とすると、2100 年には 4000 万人になり、これは日清戦争 のころの日本人口に当たります。 2200 年には 750 万人になり、鎌倉室町時代の人口になり ます。

  • https://news.yahoo.co.jp/articles/230ac87fa493e100b88f981a1de7ffaa0a6243bb

  • だから上がらない給料の貧乏子持ちは地獄なのである。 これらの財源に金を吸い尽くされ自身は貯金も出来ずに年を取り、自分の子供さえも面倒見てくれと当てにできない。

  • 進次郎氏が6000万人くらいが適正、それ目指そ、みたいなの前に公言してたけど…Indonesiaとか人口爆上がりだしグローバルサウスかんがえても6000なんて心許なすぎる…国力だいぶ衰退するよ

転載元:http://itest.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1713658280/