【文春】押井守監督「私は『うる星やつら』で“永遠の日常”を終わらせたかった。でも結果として原作者の高橋留美子さんに嫌われた」
https://bunshun.jp/articles/-/51227
「 文春エンタ! 」恒例の企画、押井守監督に1年を振り返ってもらうお時間がやってまいりました。昨年までは“アニメ”に絞ってお話を伺っていたのですが、あまりに話が脱線するので今年は“エンタメ”に枠を広げます!
――今年のエンタメで、押井さんがもっとも記憶に残っているのは何ですか?
「映画でいうと『DUNE/デューン 砂の惑星』しかない。自宅のモニターで観てもしょうがない映画だよ。なぜなら音響がすばらしいから。あの音響はどうがんばっても自宅では再現できない。劇場だからこその強みになる。もう1本、違う意味で記憶に残っているのは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。ダニエル・クレイグ・ボンドの最後の作品。私はこの映画、劇場まで観にいったけれど、はっきり言ってがっかりした。こんな終わり方がボンド・シリーズとして許されるのか? このあとシリーズをどうするのか? 長年のファンはみんなそう思ったんじゃないの?」
――押井さんは、もしかして“長年のファン”なんですか?
「別にファンじゃないけど、最初の『007 ドクター・ノオ』(62)からずっと観ていて、なんとなく同世代意識がある。当時、ボンドは私たち中高生の憧れだったからね。だって経費使い放題でしょ? 高級車を乗り回し、高級ワインを飲み、美女をはべらせ、ときにギャンブルに興じる。しかも、その金は全部経費の上に領収書もいらない。そりゃあ憧れますよ」
――ソコなんですか?
「もちろん、ソコだよ。決まっているじゃない(笑)。
でも、そうやって60年近くも続いてきた大人気シリーズが終われば、何かしらの感慨、時代が変わった瞬間を感じたりするものだと思うけど、そういう感情も湧かなかった。それは何を意味しているかといえば、すでに『007』は終わっていたということ。今となれば、とっとと冷戦が終わったときにピリオドを打っていればよかったと思うよね。考えてみればボンドは、役者を代えつつ決して歳を取らないキャラクターとして存在していた。日本でいうと『サザエさん』みたいなもので、たとえ原作者が亡くなっても続いていく。今年、さいとう・たかを氏も亡くなったけど『ゴルゴ13』が終わるわけじゃない。おそらく掲載する漫画誌が続くかぎり継続される」
――それで言うなら、押井さんが先ごろ脚本を担当された『ルパン三世』も“歳を取らないキャラクター”で、ずっと続いてますね。
「私は30年ほど前、劇場版の『ルパン三世』をやりかけたんだけど、すぐにクビになっちゃった。制作サイドは何かを変えたくて私に声をかけたんだと思うけどね。ところが、それが今になって、こういう形で参加することになったわけだからおもしろい」
――“永遠の日常”といえば、押井さんが監督をしていた『うる星やつら』もそうでしたね。
「私は『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』(84)で、“永遠の日常”を終わらせたかった。決定的な作品を作れば終わらせることができるかもしれないと思ったんだよ。でも、結果としては原作者の高橋留美子さんに嫌われただけ。いや、嫌われたどころじゃなく、もう忌み嫌われたからね(笑)。まあ、一介の雇われ監督がそんなことできるはずもないんだけど、あの頃は私も若かったから(笑)」
――そういう作品を、作者自身も終わらせることができないとなったら、誰が終わらせるんですか?
「言うまでもなくメディアだよ。そのときはもう、作品はすでに作家のものじゃなくなっている。要するにエンタメに関していえば、メディアが力を持つようになった。そこに配信が登場し、よりその傾向が強くなった。
私に言わせれば、今や“配信様”。映画の公開も配信の都合によって変わるし、映画やドラマの製作も配信に合わせるようになる。視聴者のほうも、わざわざチケットをネットで予約し、電車に乗って劇場に行くより、自宅で好きなときに、好きな状態で観るほうがいいに決まっている。シリーズものだって、1週間待たなくて一気見できたほうがうれしいんじゃないの?
そうなると、最初の話に戻るけど、『デューン』のような作品だけは劇場で観ようと思う。何らかの付加価値がある映画じゃないと、劇場で観ようという気にならなくなったということだよ」
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ネット民のコメント
悪気はないにせよ監督というものの傲慢さの典型だな
て言うクレイグがボンド役を降りるだけで別に60年続いたボンドシリーズが終わるんじゃないだろ。、
実際にハズレ回が多かったように思います
嫌われて当然。
映画の内容が、事実上「うる星やつら」を全否定する内容だから。メディアじゃないと思うな。忖度だから
市民運動とかじゃないかな。そこから派生した政治運動とか。日本が日本である限りムリだけどwDUNE うるさいだけ
はあ?当時人気絶頂やったのに
勝手に完結させようとするとか傲慢すぎる
しかも高橋留美子作品はエタらんぞそんな裏話があったんだね。うる星やつらオタクになるきっかけの作品だったんだけど、まさか原作者から嫌われていたとは
当たり前だろ
他人の作品を業務委託された身分だろ
自分の作品でやれ原作小説がまだ終わってないシリーズ物の先やifを勝手に監督やキャラデザがアニメ放映後やらかして原作者が続き放棄したアニメがあってなぁ
人が書いてる人の作品の先や未来ifを許可なくやるのはいかんよ
永遠の未完になってしまった
珍しく円盤売れた作品だったのに他人のふんどしで相撲取ろうとするからだろ
お前のものは俺のもの
俺のものも俺のもの人間の屑の極み!w
今回のルパンもお前だけ毛色違いすぎるぞ
まーだ嫌われたを売りにしてるのか
相手は黙ってるのに
炎上で稼ぐマスゴミと野次馬しか喜ばないのになんかわろたけど清々しさもある
007については俳優変わるたびにリセットされるようなもんだから最新作のあの終わり方で別にいいじゃん
いやいやその日常が好きで作品見てる視聴者だっているのに、原作に無関係のただの雇われ監督が終わらせようとしちゃダメだろ
アニメ版うる星やつらは途中まで良くできてるなと思ったけど、なんか急につまらなくてなって見るのをやめた記憶がある。展開がしつこかった記憶が・・思い出せないわ(笑)
もともとなんでもありのスラップスティックコメディなわけじゃん。この程度の不条理でキレるのわけわからん。
攻殻はいかにもな意味深ぽい台詞回しや演出をチラチラさせて引っ張った挙句にラスト数分を怒涛の説明長台詞に使う最悪手だった
宮崎もそうだけど、原作を凌駕するような作品を作って世界観をぶち壊すのはな。長期的に見れば双方にメリットがあるんだろうけど、、
パトレイバーも劇場版で野明にアルフォンスとの決別みたいな事やってたからな、大人になる為の通過儀礼みたいな事好きだよな
ただ、みんなで盛り上がってる祭りにも必ず終わりがあるという押井守の青春観には、学生運動の顛末が大きく影響してるのも間違いないと思う。