米国第一の「トランプ2.0」スタート 関税・移民政策・減税で日本に降りかかる火の粉
経済ヨコからナナメから
第2次トランプ米政権が1月20日、始動した。次々と〝米国第一〟の政策を打ち出す中、今のところ米国経済は好調で、今後の景気浮揚策に期待して米国株も上昇基調にある。だが、トランプ氏の政策は、3つのルートを通じて米国でインフレを過熱させる危うさをはらむ。日本への悪影響も要注意だ。
1つ目のルートは関税政策だ。(略)
懸念されるのは、関税を支払う輸入業者がその関税分を米国内での販売価格に上乗せすることだ。たとえば中国から米国への輸入品は、電子機器のほか衣服、おもちゃなど身の回りの品物も多い。値上がりが一斉に始まればインフレとなり、消費者の暮らしを直撃する。
2つ目のルートは、移民が米国に入ってくるのを制限する政策だ。(略)
人材争奪戦に勝つため企業が行うのが賃上げだ。企業は、その分の人件費を、売るモノやサービスに上乗せし、それらの価格が上がり始めてインフレとなる。
そして3つ目のルートが減税政策だ。(略)
減税は個人の財布をゆるめ、企業の投資を活発にさせる。企業はモノやサービスの値段を高くしても売れるようになるので値上げを始め、インフレとなる。
インフレになっても、米国民の賃金が十分上がり続ければ対応でき、お金が循環して景気は良くなる。
だが、賃上げが不十分なら、高いモノやサービスを買えない人は困窮し、無理して買った人の暮らしも苦しくなる。さらなる消費の拡大にもつながらない。
企業は、原材料の値上がりをすべて販売価格に上乗せできるとは限らない。上乗せできない分をコストとして抱えれば、業績は悪くなる。個人の消費も企業の活動も低迷すれば、米国経済は悪化する。
影響は日本にも及ぶ。日本にとり米国は中国を上回り世界第1位の輸出先で、経済が悪化しモノを買う力がそがれれば、日本からの輸出が減り、日本企業の業績悪化につながる。
インフレを抑えるため米国が利下げに消極的になれば、相対的に運用が有利となるドルが買われて円安が進む。円安は日本国内の物価高につながり、日本経済にとって逆風となる。「トランプ2・0」は、日本にとり決して「対岸の火事」ではない。(山口暢彦)
産経新聞 2025/2/12 07:00
https://www.sankei.com/article/20250212-PKREANYMFBIVTGWEXS2RWGYRP4/
ネット民のコメント
密入国含む移民は自分の意志で来たのだから国のシステムで救済する必要ないんだよ。嫌なら帰れ、って話
トランプはアメリカのブルーカラーからの支持を4年間受けたい、と言うことを考えれば、対応は自ずと見えてくる
DOGEで明らかになってるのは、例えば3年間は南アフリカに援助するプログラムをつくり、それが期限切れプログラムになっても支援を継続してたらしいね。これは表面的にはグレーだし慣習的な面もあったが、同時に監査がほとんど行われない支出という側面もあった。つまりこの期限切れプログラムが汚職のひとつの手段だった。
イーロン・マスクのDOGEは2兆ドルの赤字のうち1兆ドルを削減できるかもしれないという。無駄な支出が、期限切れプログラムへの支出がものすごく多いようだ。期限切れなので、その支出には法的根拠が消えてる。ここが大きな官僚組織の腐敗した側面らしい。
予定では、今年中に財政赤字を1兆ドル削減させ、ムダな法律と規制をなくし、建設業界を活性化して、来年にはインフレを消す未来をみてる。これは抜本的な財政赤字の解消法になるだろうね。新しい経済の手法が生まれてる。
日本も世界も、この財政赤字の解消とか国内の経済循環の活性化は取り込むだろうね。トランプ政権では非常に具体的に、飴と鞭をつかう戦術をするつもりだ。
ムダな政府支出を削減するのはあらゆる組織の基本だよね。イーロン・マスクも明言してるけども、官僚組織というのはラスボスのひとつ前ぐらいの強さがあるらしい。だからトランプ政権ほどのムーブメントがないと倒せない悪なんだよね。
この政策では無理(インフレ抑え込みは)だけど、対インフレはFRBとイーロンマスクの無駄削減でその辺は頑張るんでしょ
規制緩和で内需、建設業界に言及してた。ただし、それらの政策を今年1年かけて行い、2026年にはインフレ撲滅と成長させるらしい。シムシティみたいにあっという間に変えるのは神様でもできない。
カナダもメキシコも、国のあり方がアメリカに依存してるから、早々にアメリカに要望通りにしますと言ってたでしょう。負けるの分かってるから、争いなど起こらないんだよ。メディアが面白おかしく貿易戦争などという安っぽいキャッチフレーズを出してただけ。
人付き合いでも、お人好しすぎるのもアレだがここまで自分勝手なのも周りから嫌われて最終的に自分の首絞めるだけなんだがな。
そうなんだよね。本来は企業とは環境に合わせて柔軟にそのビジネスモデルを変えながら運営される。何かが起きるとつぶれると慌てふためくのは、それは弱さなんだよね。頭の中が硬直化してると関税強化程度のことで、それは間違いだとか喚き立てることになる。