【社会】日本の賃金が上がらない原因はアベノミクスではなく、倒産を極端に恐れ企業の新陳代謝が進まない産業構造
世界では最低賃金の引き上げを着々と進めている。経営者の仕事は会社の付加価値を向上して、賃金を上げていくことだという考えが浸透していることに加えて、最低賃金を適度に引き上げていくことは、経済にいい影響があって雇用も悪化しないというエビデンスがそろってきているからだ。
しかし、日本でこれをやろうとすると、中小企業の業界団体が「そんな愚かなことをしたら雇用が維持できなくなって、日本中に大量の失業者があふれかえるぞ」という脅しのようなクレームが入って、政治家は「じゃあしょうがないか」とみな沈黙する。
日本商工会議所を敵に回しても選挙でボロ負けするだけでなんの得もないからだ。
そういう不毛なやりとりを半世紀に渡って繰り返してきた結果、気がついたら日本は企業の99.7%が中小企業が占めて、就業者の7割近くがそこで働くという世界有数の中小企業大国となった。
「何が悪い! 元気な中小企業が日本経済を支えているんだ!」と怒る方も多いだろうが、中小企業が多いとか、そこで働く人が多いことはなにも悪くない。問題は「倒産しないことだけが目的の“現状維持型中小企業”が異常なほど多い」ということである。
まったく成長しない、かといって倒産をするわけでもなく、ただ従業員を低賃金労働に縛り付けたまま事業継続している中小企業がやたらと多いことだ。
内閣府の「-感染症の危機から立ち上がる日本経済-令和3年3月」の中にその厳しい現実を示すデータがある。
『廃業率は、英国が11%程度、アメリカが8%程度と、開業率と同程度の廃業率となっているなかで、我が国の廃業率は1.5%程度と圧倒的に低い。この結果、開廃業率の和も、主要先進国と比べて小さく、我が国企業の新陳代謝は非常に低くなっている』(第3章 ポストコロナに向けた企業活動の活性化と課題)
日本ではとにかく倒産が悪いことであって絶対に避けなくてはいけないことだということで、大量の税金が投入されて延命措置がなされる。
しかし、時代にマッチできなくなったビジネスが市場から退場を余儀なくされて、それと入れ替わるように新しいベンチャーが誕生するのは、社会を進歩させていく意味では自然の流れだ。このような新陳代謝が産業を成長させて、新しい技術を生み出した、付加価値を向上させて、さらには労働者の賃上げをさせてきたという動かし難い事実がある。
そんな新陳代謝が日本はまったく進んでいないのだ。なぜかというと、先ほど申し上げた税金での延命もさることながら、「雇用の確保のためにはしょうがないよね」という日本のカルチャーも大きい。これは言い換えれば、会社を倒産させないためには、従業員を安い給料でこき使ってもよろしい、と社会がお墨付きを与えているようものだからだ。
中小企業は地域の雇用を支えているという立派な役目があるので、とにかく存続していることが大事であるという考えが広まってしまった。
会社が存続するには固定費は低く抑えたほうがいいに決まっている。賃上げなどもってのほかだ。
だから、この国の労働者は“残業がデフォルト”という長時間労働が「義務」となっている。
世界がドン引きする低賃金も、ブラック労働にも耐えなくてはいけないのも、すべては雇用を確保する会社を守るためだ。
もっと残業したいと不満を抱えながらも、安い給料で文句を言えないこの問題の根っこに、「日本の多くの会社は従業員を犠牲にしてなんとか生き延びている」という原因があると申し上げた理由が分かっていただけただろうか。
こういう構造は古くは明治時代の製糸工場などでも見られている、いわば日本の伝統だ。
最近、安いニッポンについて議論になると、アベノミクスが悪い、円安政策が悪い、とあたかも日本の低賃金重労働がこの数年で発生した現象のように語る人々がいる。
しかし、歴史を見れば安いニッポンは100年前からの伝統であり、その根っこには「低賃金労働者の犠牲の上に、会社を存続させる」という日本の産業構造がある。
そこから頑なに目を背けて、あれが悪い、これが悪いと表面的な問題に責任転嫁をしてきた結果が30年賃金の上がらなかった今の日本だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c23bf56376b8a714c756f5669db0874d12cd888?page=2
ネット民のコメント
いや、それがアベノミクスだから
腐った大企業の株を税金で買ってやって派遣を拡大してやって移民を
入れてやったのがアベノミクスなんだよ>>>しかし、歴史を見れば安いニッポンは100年前からの伝統であり、>>>その根っこには「低賃金労働者の犠牲の上に、会社を存続させる」という
>>>日本の産業構造がある。
ちょっと待ってくれ。
バブル崩壊までは世界でもトップクラスの経済大国で三菱なんてロックフェラーのビルを買ったり
資産家はゴッホの画を買ったり凄かったんだが?日本国内企業の賃金が上がらないのは、高齢化で内需が縮小していくのが必定なのに内需に依存しているから。
国内企業は輸出に力を入れ外需を取り込まなければ労働者賃金は上がらない。解雇や廃業をもっと容易にするのは良いけど、年齢制限なしに転職も容易にしてくれよ。
世界有数の中小企業大国てw
アメリカもイギリスもドイツも
先進国は中小企業の割合って99%超えてるとこ多いんだけど
なんでこんな嘘付くんだ???労基法を改正できなかったアベノミスクが原因だろう。
最低賃金引き上げの強制化と厳罰規定、法改正さえしっかり作れば嫌でも賃金引き上げざるを得ない。日本の企業の99.7%を占める中小企業の経営者の多くが働き以上の所得を得ている
内部留保に規制かけなきゃだめだ
企業をそういう構造に陥れたのもアベノミクスが原因じゃないの?
それもひっくるめてアベノミクスが失敗だろそらそうよ
というより、自分がそれ以上もらえるタマだって言い張るなら、独立して仕事やったらいいじゃん、で終わる話なんだよなぁアベノミクスのおかけで
家計資産2000兆円突破社長キャバクラ高級車にブランド
取り巻きうまうま安定の高収入
それ以外ほボランティア残業、無給休日出勤、派遣とバイトと外国人
以上基本ここはパヨの巣窟だからアベノミクスがよく叩かれてた訳だけど
その反論としてアベノミクスで倒産が減ってる!って昔散々騒いでたのになw
自分らの過去の発言でアベノミクス失敗を証明した形になったなwこれな。
世襲云々で問題なのは議員なんかじゃなくて
実はこういうところ。
世襲が悪いというわけではないし、就業差別だから
禁止とかもできないが、こういうところで
意識が固定化、現状維持で守旧化してるのがちとまずい。
そんで解雇規制排除とか言い出してるから最悪。下層の社畜がどれだけ頑張っても
幹部連中の肥やしと企業のへそくりになってるだけだからだよ経団連をどうにかしろ
経営者は倒産しないように懸命にがんばっているのに、ひどい言い方
政治の責任
自民党と公明党の経済政策の失敗
10年間何をしてたんだっていう話
政治は結果がすべて!
って安倍が言ってたじゃん!
自民党と公明党の10年間の経済政策は失敗したのが結果だよ!
黒田と安倍の円安政策は失敗でしたIT失敗したのもコレだしな
ムリクリ倒産させて逃げる
これが世界の標準
日本ではその不道徳さが受け入れられないだけ
しかしま、アメリカの住宅ローンはローンが払えなくなっても負債を個人の借主が負うことが無い
負債は銀行が肩代わりしてくれるという便利なモノ
その土壌だと倒産も簡単に受け入れられるだろうね
日本人の道徳観じゃ絶対無理原因は結局アベのせいじゃん
企業がそこまで極端に恐れてるのはアベのせいでジャップ経済が悲惨な事になってるせい> しかし、日本でこれをやろうとすると、中小企業の業界団体が「そんな愚かなことをしたら雇用が維持できなくなって、> 日本中に大量の失業者があふれかえるぞ」という脅しのようなクレームが入って、政治家は「じゃあしょうがないか」とみな沈黙する。
その一方で経営者の報酬は何故か増額に増額を重ね・・・・ぇえ?
それも全部含めてアベノミクスというじゃなかったのか?
確か、「皆さん、私のこのアベノミクスで成長の果実を実感しましょう」とかナントカしきりに言ってただろ。
そう言われりゃ、じゃあ倒産しないように頑張ろうと思うだろ?
アタオカなんじゃねーの?この元記事書いたの、どーせ。
アタオカ多過ぎだろ、しかし。安倍から幾ら貰ったんだ?誰にも言わないから正直におじさんに話してみろ
30年も前から小室直樹が言い続けていたこと
日本の資本主義は異常だって
ゾンビ資本主義とか言ってたはず