【生産性】なぜ「1日4時間労働」は実現しないのか…「クソどうでもいい仕事」が増え、苦しむ人々【ブルシットジョブ】
高収入で社会的承認を得ている人々の仕事が、実は穴を掘っては埋めるような無意味な仕事だった……?
彼らは自分が意味のない仕事をやっていることに気づき、苦しんでいるが、社会ではムダで無意味な仕事が増殖している??。
人類学者のデヴィッド・グレーバーが『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』で論じた「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」は、日本でも大きな反響を呼びました。
■ある観察者が見た世界
このようにまず想定してみましょう。
ひとつの世界があって、それをある人間が観察しています。
そこでは人はあくせく朝から晩まで仕事をしています。しかし、観察者の目には、その仕事のかなりの部分がなんの意味もなく、たとえば、必要のない穴を掘ってはひたすら埋めているとか、提出後すぐに保管されて二度とみられることのない書類をひたすら書いているとか
、そんな「仕事のための仕事」にいそしんでおり、ほとんど仕事のふりをしているようにしかみえません。
そのような仕事がなくても、この世界で生まれている富の水準は維持できるだろうに。
ところが、こうした仕事をやっている人は概して社会的な評価が高く、それなりの報酬をもらっています。
それに対して、社会的に意味のある仕事をやっている人、おそらくかれらがいなければこの世界は回っていかないか、あるいは多数の人にとって生きがいのない世界になってしまうような仕事をやっている人たちは、低い報酬や劣悪な労働条件に苦しんでいます。
しかもますます、かれらの労働条件は悪化しているようなのです。
(中略)
■無意味な仕事をする人々
この小レポートは、いまの世界には、まったく無意味で有害ですらある仕事、しかも当人すらそう感じている仕事がたくさんあって、かつそれが増殖しているという、常識外れの内容です。
というのも、ふつう、市場原理をもってムダを省き、効率化や合理化をはかることがなによりも重視されていて、したがって容赦のない人員削減があちこちで起きているのが現代だ、というイメージがとても強いからです。
いったい、そんなお話がどう受け取られるのか、まったく無視されてしまうのではないか、と報告者も半信半疑でした。
ところが意外なことに、すぐさま世界中からおどろくほどの反応があったのです。
しかも、それらの反応の多くが、じぶんがなにをしているのか、なにに悩んでいるのか、怒っているのかわかった、という内容でした。
その反応をみたある世論調査代行会社(YouGov)が、仮説の検証を買ってでることになりました。
その小レポートの文言をそのまま引用してイギリスでの世論調査を実施したのです。
すると、これもおどろくべき数字がでました。
「あなたの仕事は、世の中に意味のある貢献をしていますか?」という質問に対して、3分の1以上(37%)が、していないと回答したのです(しているという回答が50%、わからないと回答したのが13%)。
報告者はこの半分ぐらいだろうと予想していたのですが、実際はその倍だったのです。それから、オランダにおける世論調査がつづきます。
ここではもう少し高く、働く人の40%が、みずからの仕事にはたしかな意味がない、と回答したのです。
それから、この報告者、すなわち人類学者のデヴィッド・グレーバーは、そのあとに追加でおこなった調査をふまえ、小論を一冊の大きな本にして、2018年に公刊します。
それが今回とりあげる『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』という本です。
全文はこちらで
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90039
ネット民のコメント
北欧は短時間化して労働能率上げたで
で24時間で交代制で雇の間口も広げたISO14001,
ISO9001,
ISO27001が増えて業務効率が劇落ちに金はやるから拘束しておきたいんだよ。
奴隷が金と時間をそこそこ持つようになると社会が困る。
どうしてもというならパートタイムの求人あさるしかないな。単純
納期を2.5倍にしてくれないからだよ
労働時間減らしたら技術革新なり効率化を上層部が示さない限り
納期(期限)を延ばすべきであってな農業漁業畜産業、製造業、インフラ現業、教育、医療、ゴミ下水産廃業、、、所謂現業が虐げられ過ぎるのがおかしい。
一日4時間労働で、勉強3時間くらいがいいと思う
仕事をサボる奴等がいる。
しかもそれは誰かの上司や責任者の立場の人間。次に一緒に働く奴等。はい論破。
実際に正社員や人事側で社会で働いて見て知った今の日本の仕事現場だよむしろなぜ1日4時間労働が実現すると思うのか?
PDCAとか目標管理とか事務事業評価とか全部無駄だわ
でもこれらを取り仕切ってる連中の方が評価されて出世してる「仕事してるふりしてるやつ」「常に意味もなく忙しそうにしてるやつ」
はどこの会社でも必ずいる。で、そいつらに合わせて他の連中も、忙しく
仕事してるふりをするはめになる。天下り否定してんのか
パソコンのCPUは進化すると時間当たりの仕事量が増えるけど
残業代で増えるとかいう制度はパソコンの逆だな。年契約で賞与の決まってる管理職は、用が済んだらとっとと帰れば良い。
実務と生産は、5ちゃんねるが騒いだところで時短にはならん。人のところにお邪魔して働いてるのに
他人の物差しでおれの労働を測るなって
それはムシが良すぎじゃね?w
そんなに自分がデキるタマだと思ってるなら
自分でイチから仕事拾ってきてやればいいだけじゃん
できないのか?じゃなくて
やれよ、で終わる話じゃんこれそうすると企業はその中で労働者が生活できるだけの給料を払うしかないから1日4時間労働の社会が実現する
1日4時間労働制実現の障害になってるのは人々の「人間は太陽が出てるうちは働くもんだ」という道徳的観念
バイトとかでも、30分でできる仕事を1時間くらいにダラダラやってるやつの方が評価高かったりするしな。
生産加工による付加価値よりも効率的な転売段階の方が商品価値を産んでるっていうマルクスとは違った奴が言ってたような
例えば、保険会社の社員が自宅で顧客のデータを扱うのに対して客が嫌だということになれば、保険会社はテレワーク出来ない。(まあ、やってるけど)
俺の異動先部署で、営業月次資料作成が大変で月初は1週間終電帰りで大変だ、心が病みそうとやたらアピールする同僚がいたので、俺が着任早々販売データ抽出から資料作成まで全自動かつ3分でできるツールを作ったらそいつは本当に心を病んで求職した
なのにこの東洋経済かどっかのライターが感銘を受けたのかしつこく記事にするせいで日本にしか通じない造語になるんじゃないか
インフラ系の現場職や医療現場職(薬剤師除く)は世の中に必須だろう。生命・生活の維持に不可欠な仕事だから。
マイナンバーカードこそブルシットだよ。もともとのカードに機能付与すりゃ出来るのに。そっちの方がよほどスマート。
4時間でこれだけの仕事が出来るなら倍の8時間働いたら倍の仕事ができるよね?ってなるに決まってる。
数年前に出版された本の紹介を意外とページビューが稼げたのか酒井隆史なるライター氏がいろんなネット記事に載せているというだけの話