「この本、どこで買えますか?」中高生の読書離れの現実
NEWSポストセブン2021.10.13 07:00
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いまや読書は「マニアックな趣味」なのかもしれない。文化庁が発表した2018年度の「国語に関する世論調査」によると、なんと全国の16歳以上の男女のうち47.3%が1か月に1冊も本を読まないという。
同様に、子供たちの読書量も少ない。学校の始業前に行われる「朝の読書」などの取り組みによって若者の読書離れは改善傾向にあるというデータもあるが、東京都教育委員会が昨年3月に発表した2019年度の「児童・生徒の読書状況調査」では、1か月に1冊も本を読まない「不読率」が小2、小5、中2、高2で計画目標値に届かなかった。本を読まない理由としては、「本を読むことに興味がない」「読みたい本がなかった」といった回答が目立ったそうだ。
動画クリエイターの「けんご@小説紹介」氏は、TikTokを通して若者向けに小説を紹介している。26.5万人のフォロワーを抱える彼のTikTokアカウントには、10代の若者から「けんごさんのおかげで小説を読むようになった」という声がたくさん届くそうだ。あまり読書経験がない中高生と交流する中で、けんご氏が衝撃を受けた質問がある。
「『この本、どこで買えますか?』という質問がよく届きます。どうやら本に興味がない中高生にとって、本屋さんという存在は縁遠いもので、存在自体が記憶から抜けてしまっているみたいです。そういう質問が届いたときは、『本屋さんで買えますよ』と答えているので、傍から見ると少しシュールなやり取りかもしれません(笑)」(けんご氏)
彼らは、なぜ読書に関心がないのだろうか?
「他のエンタメが充実しているからだと思います。動画サブスクの会員になれば、話題の映画やアニメが見放題ですし、人気の漫画だっていろいろあります。あまり本に触れた経験がない方々は、『活字=難しい』という苦手意識を抱えています。世の中に魅力的なエンタメがあふれている中で、わざわざ本を手に取る理由がないんだと思います」
動画で小説を紹介する上で、けんご氏は“読みやすさ”をアピールすることを意識している。若者の共感を誘うような言葉選びもポイントのひとつだ。
「たとえば、綾崎隼さんの『死にたがりの君に贈る物語』(ポプラ社)という小説を紹介したときは、“推し”という言葉を使いました。この作品の中に推しという言葉は出てこないんですが、現代の中高生にとっては共感できる文言ですし、何より小説の内容にも合っています。そのため、あえて推しという言葉を選択しました」(けんご氏)
普段あまり小説を読まない人の立場に寄り添い、読みやすさをアピールする紹介の仕方に対して、もともとの読書家から反発が寄せられることもある。
「批判もあることにはありますが、何も気にしていません。結果的に本を読む人が増えるならいいじゃないか、という考えです」(けんご氏)
「読書好き」という限られたパイを奪い合うだけでは未来は開けない。そうならないためには、新たに読書好きを増やしていく必要がある。TikTokを通して若者が本を手に取るきっかけを作るけんご氏は、業界の希望の星と言えそうだ。
ネット民のコメント
これはファスト動画とどこが違うんだ?
青空文庫の作品ならまだしも電子書籍でええやん
なんで邪魔な紙の本買わせるんだ?ポプラ社はヤヴィ
社長がキ⚫ガイ
ポプラ社を退社する事を 脱北 と言う
社員同士で「アイツ脱北成功したな」とかヒソヒソ話してるAmazonで検索してポチるだけだろ。
昔のように大都市の大型店でしか買えない、発注しても2週間待ちとかとか格差は無くなって遥かに便利になったのに。教師「魚はどこで売ってるでしょう?」
子供「スーパー」
教師「野菜はどこで売ってるでしょう?」
子供「スーパー」
って会話を30年前にしてたわw自動販売機で本を買った経験が無いんだな
通過する車のヘッドランプの灯りや、通過する車や通行人からの恥ずかしい視線を背中に感じても心を無にして、何かに急きたてられるようにパイパス沿いの田んぼの脇に置いてある自動販売機から本を買った経験クレジットカードが中高生は使えないから、本屋しかないということもある
なんでもAmazonと思わないもんなの?今の子は人よりもGoogleに質問すると言われて15年は経った。アメリカだけのアンケートだったの?
スマホ持ってるのに本のタイトルでぐぐる知恵すらないことの方が読書離れよりよほど深刻な事態なのでは…
ナルト読みながら「この漫画文字が多い」って愚痴ってた同僚が昔いた。小説なんか一冊も読んだことないと豪語してたな。
嘘くさい、本屋知らなくても見てるスマホの端っこにAmazonでも楽天でも値段と送料書いて宣伝してるのに
これに限らず、何をどこで売ってるのかが分からなくて、その辺で買えるものでも通販で買ってる若者は多い。
昔は見つかるかもしれないリスクを多少冒してでも自分で深夜に買いに行ったもんだよ、夜になると妖しく光る自販機に。
瀬戸内ジャクチョウが書いたケータイ小説とか本来最も読書との価値とは?みたいな話題から遠い本やなw
馬鹿にしているわけではないと思うな この記事を読んでそう解釈するならあなたの読解力が低いということになる
60年前に今の爺さんが若い頃からテレビが普及して読書しなくなったせいで「一億総白痴化」だの言われてたわけで
俺が子供の頃は家で出来る娯楽はテレビ、ラジオと読書ぐらい テレビは家族がいるので自分の好きなものを見られるわけではなかったしね。 そうすると自然と読書の機会が増える。今は違うからね
ネットのメリットは文章を書くことだな これは紙の時代にはなかったことだ ただ話すように書くので推敲などは全くしないけどな
本が無くても立ち読みしたりして、違う本買ったりしてたんだけど、全部封がされて読めないからもう本屋行かなくなった。
俺も全く読まない 読まなくなって20年以上は経つかな その間、親が入院した時とか兄が帰省した時に本を置いて帰った時ぐらいか その時は一時的に読んだな
そう言えば最近読んだ騙し絵の牙(出版業界の話)で街の小さな本屋の主人が在庫のない本を他の大手本屋で買って客に売るというしーんがあったな せっかく来てくれたんだからないとは言えないとか
調律する際大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。
もうAmazonは簡易梱包ひどくて、本に折れ目とか何度もあったから、本 Blu-ray DVDとかは安心梱包の楽天やヨドバシで買ってるわ
どうせamazonで買うんだったら配送受け取りの手間を考えるとkindleでええやん、って事になる。
結局読む側がこの人の書いたものが自分の感性に合う、という著者を自分で見つけない限り読書の楽しさなんか一生分からんだろう