【千葉】貝塚はゴミ捨て場ではないのに…相次ぐポイ捨て、袋入り「犬のふん」土に埋められる 加曽利貝塚縄文遺跡公園
※2022/06/27 08:10
国の特別史跡「 加曽利かそり 貝塚」のある千葉市若葉区の加曽利貝塚縄文遺跡公園で、ごみのポイ捨てが相次いでいる。袋に入った犬のふんが土の中に埋められていたこともあり、公園内にマナーを守るよう呼びかける看板も増やした。市立加曽利貝塚博物館の担当者は「貝塚は縄文時代から単なるごみ捨て場ではなく、儀礼的な場所」とごみのポイ捨てをやめるよう呼びかけている。
「やっぱり今日も捨てられています」。同館の後藤典子副館長(58)の指さす方を見ると、使用済みのマスクが二つ、遺跡公園内の遊歩道沿いの林に捨てられていた。木々の奥に捨てられているごみもある。
ごみは、北貝塚と南貝塚そのものには捨てられていないが、公園内の約15ヘクタールは、国の特別史跡に指定されている。公園内の地面の下には遺跡が埋まっていることから、穴を掘ってごみを捨てると遺跡を傷つけることにもなりかねない。
同館がポイ捨ての増加に気づいたのは、今年3月頃。犬のふんの入ったポリ袋が埋めてあったことがきっかけだった。マスクや菓子の包装などもほぼ毎日見つかり、利用者からも「最近、園内でゴミが目立つ」と苦情が寄せられていた。
同館は、看板のほか、SNSでも「貴重な自然、文化財を守るためにもマナーを守って利用ください」と発信しているが、ポイ捨てはなくならない。後藤副館長は「職員が巡回しているが、公園は一日中出入りが自由で限界がある」と頭を抱える。
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読売新聞オンライン: 貝塚はゴミ捨て場ではないのに…相次ぐポイ捨て、袋入り「犬のふん」土に埋められる.
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220626-OYT1T50128/