【テレビ】和風ツナマヨの試食拒否は「真摯なダメ出し」、視聴者の態度が「良質な番組」を潰す可能性
1月1日に放送されたTBS系「ジョブチューン コンビニジャッジ元日SP」が炎上している。出演したシェフがファミリーマートの「直巻和風ツナマヨネーズおむすび」を最初口にせず、ファミリーマート担当者の懇願などを経てようやく一口食べたことが物議を醸しているのだ。
SNSなどを中心にこのシェフの行動に対しての賛否両論が交わされているが、この問題をどう捉えるべきなのか。筆者はテレビマンとして、制作現場の視点からこの炎上の背景を考察してみたいと思う。(テレビプロデューサー・鎮目博道)
●改善策も提示、よく観ると「厳しいが真摯なダメ出し」
そして、今回問題になった「おむすびを食べなかったシェフ」についても、多分番組サイドの指示はなく、自身の意思に基づいて「おむすびを食べない」という行動を取ったのだろう。この「ジャッジをするのにおむすびを食べもしない」という一見不遜にも思える態度が結果的に炎上を招いたわけだが、これも番組の前後の文脈を見て判断すれば「さほど失礼なことではない」というのがよく分かると思う。
このシェフは番組で一貫して、試食した商品について「厳しく、しかし理論立てて説明をしながら改善策も提示する」という態度で審査をしている。料理を科学的・論理的に考えていて、真摯に批評をしているということが非常に伝わってくる。
「おむすびを食べなかった」後にファミリーマートの担当者から「食べてほしい」と懇願を受け、一口食べたあと食べなかった理由が「食べる気にならない見た目であったこと」と、「見た目は料理にとって大切であること」そして「見た目を改善するにはこういう方法が考えられる」という改善策を冷静にきちんと説明し、最初食べなかったことについて謝罪もしている。
きちんと見れば、真摯に審査を行ったからこそ「問題提起としておむすびを食べなかったのだ」ということがちゃんと伝わってくるのだ。
前段にも述べたように「大企業に対して忖度せずダメ出しができる」という、今どき珍しいリアルなバラエティ番組であることを考えると、こうした審査員の「厳しいが真摯なダメ出し」に感情的に拒絶反応を示し、攻撃して炎上させてしまうような視聴者の態度は、むしろ「良質な番組を潰してしまっている」と言うことすらできると思う。「最近面白いテレビ番組が少ない」と嘆いているあなた自身が、面白い番組を無くすのに加担してしまっている可能性すらあるのだ。
●撮影で生まれる「誇張された役割」のプレッシャー
また、なんとなく審査員のシェフの中でも「優しいシェフと厳しいシェフ」を役割分担している感じはあって、番組サイドは「優しいシェフにはより優しい役割を、厳しいシェフにはより厳しい役割を」望んでいる節がある。
はっきりと指示をしたりはしないまでも、暗黙のうちに「今日もいつもの調子で、ビシッとお願いします」などと「厳しい役割を望む雰囲気」を番組サイドからシェフに伝えることで、シェフに「俺は厳しい役割を果たすのがこの番組で望まれていることなんだ」とプレッシャーとして覆い被さっていた可能性は高いと思う。
そういう意味ではこの構図は、かつて恋愛リアリティショーで問題とされた構図と似ていないことはない。テレビ番組の中でいつしか与えられた「誇張された人格」に、出演者自体が潰されてしまうような事態だけは避けなければならない。そういう意味で番組サイドには、審査員であるシェフを「守ってあげなければならない」責任があるのだ。
まずは、「厳しい役」のシェフを演出で救うべきだ。「完全に悪い人」という感じに視聴者の目に映らないように、バランスをとった「煽り」が求められる。そして、今回TBSが行なっているように、「誹謗中傷をしないように」と視聴者に積極的に呼びかけることも大切だ。
こうしたリアリティのあるバラエティー番組は、人間のいろいろな「真実の姿」が垣間見えて実に面白い。しかし、その性質上「出演者が非難され、誹謗中傷される」危険性も本質的に孕んでいる。
ぜひ、番組制作サイドには、出演者を守る姿勢を求めたいし、テレビを見る私たちは「きちんと前後の文脈を見て判断し、理性的な反応をする」ことで、こうした良質な番組をはぐくみ育ててもらいたいものである。
全文はこちら
https://news.nicovideo.jp/watch/nw10385103
ネット民のコメント
今となったら全部台本だったんだろ
審査員のセリフは仕込みで泣いた女性は社員じゃなくて役者さんなんだろすげえな弁護士ドットコム
取材しないで憶測だけで記事書いてらw見た目が食欲をそそらないなんて
いままで思ったことないし
普通に食ってたぞ
見た目がヤバイってんなら納豆とかどうなるんだよ馬鹿が作って馬鹿が見てるテレビに何マジレスしてるんだ?こいつ
火消しに必死すぎ
どう見ても普通のおにぎりの見た目だろう
こういう後付けの無理矢理擁護は逆効果だと思うが
せっかく鎮火しかけた火にガソリンを投入してるようなもん良質なテレビ「俺このおにぎり食ってねーけど食いたくねーな…不合格」
良質な視聴者「俺この番組見てねーけどこのシェフ多分悪い奴だな…叩こ」
何が違うねんは?
料理評論家が食べないで拒否するの擁護したら
企業の面接官が面接する前に受験生落とすようなもんだろ馬鹿かヤラセで問題ばっかり起こしてる局のくせに
>食べる気にならない見た目
多くの人が普通に食べている物に対して、「食べる気にならない見た目」とは。
そこがもう根拠が浅すぎる
ただの感覚でしかなく、このシェフ自身が作った料理がそんなに食べたい気に
させるだけの盛り付け、見た目をしているのかというと疑問
だから炎上したんじゃないのか?良質な番組なんか今まであったかしら?
味っ子でも、美味しんぼでも、ソーマでも
見た目は、なんだこれ?!って料理でも
食べたらめちゃくちゃ美味しいってあったじゃん
多分ヤラセ見世物上等のテレビ屋が真摯とかw
内容は至極もっともなコラムだと思う。
しかし名前を出して書いてないことに違和感は残る。
類焼対策なんでしょうが視聴者側も一部の馬鹿が暴走してるが殆どが真摯なダメ出ししてるだけ。何が違うんだ?
韓国料理の見た目が悪いからと試食すら拒否する番組があったら、差別だと叩くんだろ?w
自分の料理が糞まずい見た目なのに
コンビニのおにぎりの見た目(ほとんどの人が気にしない)に文句を付けた人
最初から素直に食べてダメ出ししてれば何の問題もなかったのに>視聴者の態度が「良質な番組」を潰す可能性
見てやってんのになめられたもんだな視聴者も
まぁおれはもうテレビなんてろくに見てないんだけどねテレビから中立な立場のやつにコメさせろよ
頭悪すぎか潰す可能性で実際潰れるか否かは知らんが、第三者たる一般視聴者が「声()をあげることでどうにかできる」って思い込ませることに一役買ってるSNSの存在が問題だと思う
正義()があれば何してもいいって思ってるところがねえ真摯じゃないからブチ叩かれてんだろw
こうやってテレビ局にすり寄る簡単なお仕事ですw
仕事で来てるんだからまず食えよ